自分ではきちんと応対しているつもりでも、相手に不快感を与えてしまう話し癖というものがあります。
その中のひとつが「バイト語」です。
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世代による言葉のちがい
昔は地域によって方言の違いが色濃くありました。
しかし、現在はテレビやネットの時代になり、共通の言葉が聞ける環境になったため、地域独自の方言の差はなくなってきています。
ですが、世代による言葉の違いが出てくるようになりました。
毎年、流行の言い方が生まれては消えていきます。
このような同世代だけで通じるいわば「タメ語」はプライベートでは問題ないのですが、ビジネスの場では通用しません。
そこで代わりに出てくる言葉が、「タメ語」に「丁寧語」を足した「バイト語」です。
「バイト語」はビジネスには向かない
まずは「タメ語」の例をみてみましょう。
送ったじゃん
ってゆうかぁ
わかんねぇの?
だよねぇ
このように、同世代でよく使われる言葉をタメ語といいます。
では、このようなタメ語を使っている人が、バイトなどをするとき、タメ語を軸にして、丁寧さを出すため、以下のようになることがあります。
※送ったじゃん
送ったじゃないですか~
※ってゆうかぁ
っていいますか~
※わかんねぇの?
わかんないですかねぇ~
※だよねぇ
ですよねぇ~
このような、バイト語は、本人は敬語を話しているつもりであっても敬語ではありません。
では、さらに、ビジネスの敬語にするとどうなるでしょうか。
※送ったじゃないですか~
お送りいたしました
※っていいますか~
と、申しましょうか
※わかんないですかねぇ~
いかがでしょうか
※ですよねぇ~
そうですね
このように、ビジネスでは、その場にあった敬語にする必要があります。
ポロポロ出やすい不適切な言葉
プライベートでは問題ない言葉が、ビジネスの場では不適切な言葉もあります。
一例として以下のようなものがあります。
■ヤツ
■~的には
■じゃあ
■とか
■大丈夫
では、これらの言葉を使ってみてみましょう。
ご注文のヤツが入荷しました。料金的には変わりませんので、じゃあご自宅へ配達ですね。ご希望の配達日と時間帯指定とかは大丈夫ですか?
では、次に不適切な部分の言葉をビジネスの敬語に言い換えてみましょう。
ご注文の商品が入荷しました。料金は変わりませんので、それではご自宅へ配達ですね。ご希望の配達日と時間帯指定は、よろしいでしょうか?
このように、不適切な言葉はビジネスの場に合った敬語に言い換えて、応対する必要があります。
とくに電話応対は言葉のみのコミュニケーションなので、さらに慎重な言葉選びが必要となります。
まとめ
テレビを観ていると、ドラマなどの登場人物の言葉使いがどうしても耳に残ってしまいがちです。
そして普段から多用していると、そのままビジネスの場にもちこみやすくなりますよね。
それを防ぐには、まずビジネスの場ではどのような言葉が不適切なのか?を知っておくことです。
そして、会社に入れば、スイッチを切り替えて、プライベートからビジネスモードになるように心がける必要があります。