電話応対は「明るく元気の良い声」がいいとされています。
しかし、ビジネスの電話応対はさまざまな場面がありますよね。
決して、いつも「明るく元気の良い声」がいいわけではありません。
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明るい声は場合によっては不快になる
明るく元気な声が相手には逆に不快な思いをさせてしまうことがあります。
たとえば・・
申し訳ございません。今日は大雪で飛行機が欠航になってしまいまして、そちらへ伺うのは明日以降になりそうです・・
承りました!明日以降ですね!では、お待ちしております!
え?あ、はい・・・・
相手の「その時の状況」に反して、いつものように明るく元気の良い声で応対してしまうと、不快感を与えることになります。
マニュアルに縛られると声が一律になりやすい
電話応対のマニュアルでは、明るく元気の良い声を出しましょう!とよく書いてありますよね。
それは、明るく元気な声で応対すると、相手は自分の電話が歓迎されているように思え、話しやすくなるからです。
しかし、「どんなときでも」と思っていると、ムリにいつもの自分とは違う高い声を出すことになり、みょーにテンションが上がりすぎることも。
テンションが上がりすぎた声は相手にとってあまり良い印象はもたれません。
そして、マニュアルに縛られると、どうしても声が一律になりやすくなってしまうのです。
「声の力」は絶大
電話応対では、「声の力」が大きな威力を発揮します。
「声の力」といっても、なにも、「明るく」「大きな声」ということではありません。
なぜなら、大きな声を出しているのに「なにを言っているのかわからない」という人がいますよね。
逆に、女性で小さめの可愛らしい声なのに、不思議とよく通る声を出す人もいますよね。
つまり、「声の力」というのは大きさではなく、「勢い」つまり、メリハリです。
高低差をつけることで、相手に聞き取りやすい声になるのです。
「聞こえにくい声」をしている人の共通点として、どうしても「声が下の方に落ちていく」傾向があります。
あなたは自分の声について意識したことがあるでしょうか?
電話応対は「伝えたいことが伝わること」が基本
電話応対するとき、用件の伝達だけではなく、相手に伝えたい自分の気持ちというものが存在しますよね。
電話応対で、それをどうやって伝えるかといえば、それは声です。
なぜなら、電話は「声だけの手段」だから。
たとえば、「明るい声」といっても・・
■やる気が起きる元気な声
おはようございます!
■感謝の気持ちを表す温かい声
いつも大変お世話になっております。
このように、明るい声といっても場面ごとに発声を使い分けることが大切なのです。
どうやったら声に気持ちを乗せれるのか?
では、声だけの電話応対で、どうやったら自分の気持ちを乗せることができるでしょうか?
それは表情と姿勢です。
映画やアニメなどの声優さんがわかりやすいでしょう。
たとえ声だけの仕事であっても、声優さんたちは、必ずその場面の表情と姿勢をしながら声を出しているはずです。
たとえば、
「おはようございます」
のひとことも、元気いっぱいに言う場面もあれば、優しく温かい声で言った方が良い場面もあります。
※元気良く「さあ!今日もお願いします!」という場面であれば、
■輝くような笑顔で背筋を延ばして・・
おはようございます!
※優しく温かい声で言う場面であれば、
■静かに微笑み、少し頭を下げて・・
おはようございます
このように同じ「おはようございます」でも印象がガラリと変わってきます。
ぜひ、その場面に応じて使い分けてみてください。
声が勝負になる場面も多くある
声は私たちが思っている以上にビジネスの場で大きな位置を占めています。
発声の仕方だけで明暗を分けてしまうこともあるほどです。
たとえば、営業で、ここが勝負!という場面、
「ぜひ、私にお任せください」
この勝負の言葉を、口先だけでボソボソっと言っても相手には伝わりません。
■表情を引き締め、大きく深呼吸をし、全身から声を出すように・・
ぜひ、私にお任せください
このように、大声でなくても、身体中から表現された声は必ず相手の心に響きます。
【まとめ】
マニュアルに縛られすぎると、どうしても一本調子になりがちな電話応対。
しかし、
たとえ、テンプレートを見ながらだとしても、表情や姿勢をその場に合わせて発声させることはできます。
電話応対は「スムーズな用件の伝達」が基本。
それは、単純に「用件という事柄」だけではなく、あなたの心が入って始めて、「相手の心にスムーズに伝わる」ということを忘れずに実行してみてください。