電話応対は目の前に相手がいないため、服装や会話する時の姿勢に無頓着になっていませんか?

とくに電話応対が主な業務である場合は、油断しがちです。

相手が見えないと思って応対していると、とんでもないことに!
じつは電話の相手にも、あなたの服装の乱れや姿勢の崩れはバレてしまうんです。

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電話は声だけが情報のすべて

相手が目の前にいないのに、なぜ、こちら側の服装の乱れや姿勢までバレてしまうのでしょうか?

それは電話が声だけの情報だからです。

人間には五感といって、視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚があります。
この五つの感覚で外界の情報を受け取っています。

普段、相手を目の前にして会話する時は、視覚でほぼその情報を読み取っていますが、声だけの電話ではそうはいきません。

そのため、電話中は、聴覚を集中させるため、相手のかすかな表現のちがいに敏感になるのです。

電話応対では声に心をのせることが大切

電話応対では「声」がすべてですから、声に自分の伝えたい気持ちをしっかりと運ばせてやる必要があります。

しかし、声は、そのときの服装や姿勢によってトーンがガラリと変わってしまうことに気づいていますか?

誰でも休日、リラックスしたパジャマ姿でする会話の声のトーンと、きちっとスーツを着ているときの会話の声はトーンは無意識に変わっているものです。

電話相手が家族や友人ならばパジャマ姿の時の声でもかまいませんが、ビジネスの電話応対はそうはいきません。

カジュアルな服装であったり、乱れた服装で、電話応対をしてしまうと、その声のトーンはそれに合った状態の声になり、聴覚に集中している相手にそれがバレてしまうことに。

逆に、きちっとした服装で電話応対をすると、気持ちもピシッとするため、それに合った状態の声になり、誠実な雰囲気が声に乗って相手に伝わるでしょう。

多くの人が心があるのに相手に届けられていない

言葉は相手に自分の心を伝える大きな手段です。

しかし、同じ内容の言葉を話したのに、相手にしっかり伝わったときと、逆に誤解をさせてしまったときがありませんか?

挨拶を例に考えてみましょう。

 

男性(笑顔)

おはようございます!

 

朝の挨拶として相手にこの言葉をかけるとき、あなたはどんな心を伝えようとしているでしょうか?

 

男(ふつう)

(今日も1日よろしくお願いします!)

 

という心が隠れているでしょう。

しかし、多くの人が残念ながら、言葉はきちんとしゃべれていても、発声するトーンなどから相手にその気持ちが伝わっていないことがあります。

とくに声だけの電話応対では、そのことが「できる人」と「できない人」の明暗を分けてしまいます。

あなたの心を相手にしっかりと届けるためにも、声のトーンに影響を与えてしまう服装はビジネスシーンに合わせてきちっと整えて応対するようにしましょう。

姿勢が崩れると声も崩れる

服装と同じく会話するときの姿勢も発声に大きな影響を及ぼします。

謝罪の電話などでは、(本当に申し訳ございませんでした)という気持ちをいつも以上に強く声にのせる必要があります。

そのため、多くの電話応対マニュアルでは、頭も深々と下げましょうとなっています。

実際そのとおりで、相手が目の前にいなくても頭を下げて謝ると、その光景が目に見えるように伝わっていくものです。

しかし、謝罪電話ではない普段の電話では、謝るときのように前傾姿勢になってはいけません。

それでは、胸が圧迫されてしまい発声が難しくなるからです。

では、どのような姿勢で電話応対をすれば良いのか、そのポイントを覚えておきましょう。

■背筋はしっかりと伸ばすこと
発声をきちんと明瞭に出す基本です。
背筋を伸ばすことで、お腹から口に向かって声がスムーズに出すことができます。

■前を向いて話すこと
仕事中なので、ついつい何かの資料を見ながら話がちになりますが、そうなるとどうしても下向き加減になります。胸を圧迫させないためにも電話のときはまっすぐ前を向いて話しましょう。

■足はしっかり床につけること
よく足を組んだまま話す人がいますが、その姿勢では身体がゆがむため相手が聞きやすい明瞭な発声が難しくなります。
また足を組んで話すと、気持ち的にもだらけてしまいがちになり、その声のトーンは相手に伝わってしまいます。
足はしっかりと床につけて話しましょう。

■受話器は手でしっかり持つこと
作業が忙しいときなど、両手がふさがっているため、受話器を肩とアゴで挟んでしまいがちです。
しかし、それでは口が受話器に近づきすぎて、相手には大きな声になりすぎ不快感を与えてしまうことも。
受話器はしっかりと手で持つようにしましょう。

つねに相手が目の前にいると思って!

服装の乱れや姿勢は、もし相手が目の前にいれば、乱れることなんてありませんよね?

ですから、たとえ電話であっても、つねに目の前に相手がいると思って応対しましょう。

そう思って応対すれば、自然と身だしなみのある服装と、きちんとした姿勢にすることができるはずです。

電話応対は声だけの情報だということ。

その声にしっかりと自分の心をのせる気持ちを忘れないようにしましょう。