相手の顔が見えないビジネスの電話応対では「言葉」が相手とつながる全てです。

しかし、電話応対している私たちはロボットではありません。

相手も同じです。

上手な電話応対とは「自分がしてもらいたいこと」を考えて相手と向かい合う。

これが基本となります。

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敬語に縛られすぎない

電話応対では、普段あまり使わないような敬語を使いますよね。

そのため、あらゆる場面に合わせて、応対する敬語をそれぞれ覚えていくことになります。

確かに敬語で丁寧に話すことは、「相手を大切にしている」という姿勢を表すために必要なのですが・・

あまりにも敬語でガチガチに固めてしまう会話ってどうなんでしょうか?

丁寧さが逆に心の距離を離す

会社で電話応対をしていると、たびたび同じ会社、同じ人と会話をするようになります。

何度も話している相手なのに、いつもマニュアル通りの堅苦しい敬語を使いすぎているとどうでしょうか。

たとえば相手がくだけた感じで話しかけてきた場面で・・

 

男1(えがお)

今日は朝から暑いですねぇ~。午後から営業なんですが外に出るのが怖いですよ~

 

男(発言)

さようでございますか。それは大変ですね

 

男1(こまる)

(・・・いつもかたくて、そっけない人だなぁ・・)

 

このように、何度も会話をしている相手にいつまでもガチガチのマニュアル通りの敬語を使っていると、相手との心の距離は縮まりません。

丁寧な言葉使いは時として、冷たく感じさせてしまうこともあるのです。

「言葉の姿勢」よりも「心の姿勢」

ビジネスの電話応対では、「言葉の姿勢」よりも、まず「心の姿勢」が大切です。

一生懸命に聞く姿勢は相手に信頼感を与えることができます。

人間は基本、自分のことに関心をもってもらうと嬉しい生き物であり、それはビジネスの間柄でも同じこと。

自分だったらこんなとき、相手にどう返してもらいたいか?

そう思うと、どのように応対すれば良いのか自然とわかりますよね。

少しずつ心の距離を縮めていく

何度も会話をしている相手ならば、いつまでも堅苦しい敬語ではなく、少しずつ言葉使いを変えていきましょう。

それにはまず、相手の言葉使いを聞いて、その変化に気づくこと。

相手がくだけた感じの言葉使いになってきたら、その調子に合わせてこちらも親近感を出しながら変えていきます。

このようにして、相手の話す内容、話し方によって臨機応変に対応すること。

そうすれば、自然な形で、相手との心の距離を縮めていくことができます。

ビジネス関係であっても、人間と人間。

あなたに心があるように、もちろん相手にも心があります。

「言葉の姿勢」も大切ですが、まず、先に「心の姿勢」を意識してみるようにしましょう。

そうすれば、かならず今まで以上に、電話応対に自信がもてるようになるでしょう。